イタリア中世の都市社会
フィレンツェを主とした、中世のイタリアの古文書―公証人の登記簿、都市行政官の会計簿、市民の〈覚書〉―にもとづき、中世末期からのルネサンス初期にかけての市民の政治・経済活動や法意識、女性の財産権などを考察し、都市条例の研究からだけでは捉えきれない、「市民の側から」の生き生きとした中世の都市社会像を描く。
■目次
1 イタリアの中世都市
2 都市の理想と「真の市民」―14世紀フィレンツェにおける市民権
3 中世イタリア都市における公証人―民衆の法意識との関連で
4 中世後期イタリアにおける都市国家の膨張と市民―ヤコポ・デル・ベーネの会計簿
5 14世紀ピサの商業地区サンタ・クリスティーナ教区について―公証人文書による分折
6 家と家を結ぶもの―中世末期のイタリアにおける嫁資について
7 ある冒険商人の記録―ブオナッコルソ・ピッティの『クロニカ』
著者:清水広一郎
出版社:岩波書店
サイズ:A5
ページ数:247
発行年:1990.12
