
残像のモダニズム 「共感のヒューマニズム」をめざして
建築とは人間を知る旅でもある。
半世紀を越す創作と思索のすえに筆者が見出した、「空間・時間・建築」の哲学を余すことなく伝える待望の論集。書き下ろし「変貌する建築家の生態」のほか、モダニストの先人たちとの対話、新国立競技場案を巡る一連
の論考も収める。
■目次
・序文
・Ⅰ 「漂うモダニズム」その後
変貌する建築家の生態
応答「漂うモダニズム」に応える
Another Utopia
・II モダニズム 回想と証言
インタビュー I ・M ・ペイ-次世代におくるメッセージ
インタビュー ルシオ・コスタ-ブラジリア 時が育んだ都市の「根」
コルビュジエの『輝ける都市』
ハーヴァード大学「都市デザイン会議」でのジェイン・ジェイコブズ
・III 出会い・記憶・旅-蒼生のころへ
オマージュとしての建築
旅とはなにか
私の蒼生のころの歴史
パナティナイコとの出会い
第三走者・阪田誠造
空間と人間-追悼・宇佐美圭司
朝倉徳道さんを偲んで
・IV 東京 ヒューマンな都市づくり
都市のDNA
細粒都市東京とその将来像
ミニコミュニティ・プランニング-明日の東京と建築家
都市に潜在する情景
・Ⅴ 新国立競技場問題が残した問い
新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える
それでも我々は主張し続ける-新国立競技場案について
座談会「宴」のあと
・VI 新しいヒューマニズムの建築をめざして
群造形-その四五年の軌跡
空間・時間・建築
つくり、書いてきた半世紀をふりかえって
著者:槇文彦
出版社:岩波書店
サイズ:A5
ページ数:328
発行年:2017.09