資生堂という文化装置 1872-1945
西洋的な都市景観が出現した東京銀座で洋風調剤薬局として創業した資生堂は、モダン文化の核となり関東大震災後はパリのイメージを背景に、化粧・髪型・ファッション・食事から美術まで一層幅広い都市文化を発信してゆく。「大東亜戦争」によってその役割を終えるまでを、豊富な資料と図版で解き明かす決定版。
■目次
・プロローグ 文化装置の誕生-関東大震災以前
・第1章 1920年代の都市文化と「資生堂月報」1924-1931
・第2章 モダンガールと職業婦人-資生堂化粧品部
・第3章 アール・ヌーヴォーと商業美術-資生堂意匠部
・第4章 アートの空間-資生堂ギャラリー
・第5章 銀ブラとグルメの楽しみ-資生堂パーラー
・第6章 1930年代の都市文化と「資生堂グラフ」「花椿」1933-1940
・エピローグ 文化装置の崩壊-日中戦争以後
・あとがき
・関連年表
・人名索引
著者:和田博
出版社:岩波書店
サイズ:A5
ページ数:492
発行年:2011.04
