磯崎新建築論集2 記号の海に浮かぶ<しま> 見えない都市
19世紀以降の都市の変貌を「虚体都市」「不可侵の超都市」など独自の視点で整理し、脱近代の都市像を鮮やかに浮かび上がらせる卓抜な現代文明論。一見均質な近代都市空間が重層的なネットワークの形成で変容し、海に浮かぶ群島の如く、相互に異質な集合体=虚体都市が出現する現代社会の様相を明らかにする。21世紀世界への予見的洞察。
■目次
・反回想2 記号の海に浮かぶ<しま>(著者解題)
・I 虚体都市
都市破壊業KK/流言都市/廃墟論
・II 都市デザイン 方法と政治
都市デザインの方法/スコピエ計画の解剖/t氏開発の政治/テーマ・パーク
・III 不可視の大都市
<島>的都市の発想と歩く空間/座標と薄明の幻覚
軽量で、可搬的なものたちの侵略/見えない都市
・IV 不可侵の超都市
「都市」は姿を消す/<しま>の折出/都市の類型
・解説 松田達
著者:磯崎新、松田達(編集協力)
出版社:岩波書店
サイズ:四六
ページ数:287
発行年:2013.04
