磯崎新建築論集4 <建築>という基体 デミウルゴモルフィスム
バブル期以降の、現実と情報の境界が曖昧化し建築論の言説的枠組が「転倒」した状況を批判的に捉え、造物主義論(デミウルゴモルフィスム)というオリジナルの仮説を提示。建築の始源とその危機について検証し、建築を建築たらしめるものとは何かを問う。「不全症候群」に陥った今日の建築に未来はあるのか。建築の変貌をモノとコトの生成という視点から根源的に捉える建築哲学的研究。
■目次
・反回想 4 <建築>という基体(著者解題)
I. メタファーとしての建築
1.建築論的「転倒」
2.建築の言説・言説の建築
II. アルケー 始源と反復
1.私にとってのアクロポリス
2.イセ 始源のもどき
III.クライシス 斜行と逸脱
ジョン・ソーン 建築と逸脱
IV.デミウルゴスの行方
1.造物主義論(デミウルゴモルフィスム)由来
2.<建築>/建築(物)アーキテクチュア
または、あらためて「造物主義(デミウルゴモルフィスム)」
著者:磯崎新、五十嵐太郎(編集協力)
出版社:岩波書店
サイズ:四六
ページ数:283
発行年:2013.06
