
パサージュ論 (一) ヴァルター・ベンヤミン
没後80年、現代の本質に迫る記念碑的著作。一九世紀パリに現れたパサージュをはじめとする物質文化に目を凝らし、人間の欲望や夢、ユートピアへの可能性を考察したベンヤミンの畢生の労作。断片の集積に潜む「あり得たかもしれない」世界の模索。
※2003年6月に岩波書店から刊行された「パサージュ論」の再録。再録にあたっては訳者が各巻二名ずつでドイツ語およびフランス語原文にあたり、訳文の全体を見直し、若干の修正を行った。また各巻にそれぞれ新たに解説を付した他、ベンヤミン及び各巻の主要人物の顔写真を掲載した。
■目次
・『パサージュ論』のテクスト成立過程の素描 三島憲一
・概要
パリ 一九世紀の首都〔ドイツ語草稿〕
パリ 一九世紀の首都〔フランス語草稿〕
・覚え書および資料
パサージュ、流行品店、流行品店店員
モード
太古のパリ、カタコンベ、取り壊し、パリの没落
倦怠、永遠回帰
オースマン式都市改造、バリケードの闘い
鉄骨建築
博覧会、広告、グランヴィル
・解説 三島憲一
著者:ヴァルター・ベンヤミン、今村仁司他
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:557
発行年:2020.12