
パサージュ論 (二) ヴァルター・ベンヤミン
没後80年、現代の本質に迫る記念碑的著作。一九世紀パリに現れたパサージュをはじめとする物質文化に目を凝らし、人間の欲望や夢、ユートピアへの可能性を考察したベンヤミンの畢生の労作。断片の集積に潜む「あり得たかもしれない」世界の模索。
遊歩、アレゴリー、メランコリー。資本主義をめぐるベンヤミンの歴史哲学は、ボードレールの「現代性(モデルニテ)」の探究に出会う。『パサージュ論』の中で最大の断章項目「ボードレール」のほか、「蒐集家」「室内、痕跡」を収録。(全五冊)
■目次
・蒐集家
・室内、痕跡
・ボードレール
・解説 横張誠
著者:ヴァルター・ベンヤミン、今村仁司他
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:536
発行年:2021.02