
パサージュ論 (三) ヴァルター・ベンヤミン
夢と覚醒の弁証法的転換に、ベンヤミンは都市の現象を捉え、根源の歴史に至る可能性を見出す。集団的意識・想起から歴史を再考する[K]、都市を歩く遊歩者の視線をつづる[M]、認識方法についてのマニフェスト[N]など、思想的方法論や都市に関する諸断章を収録。全五冊の第三巻。
「パサージュ論」を読むことは「遊歩」を体験することなのである。この遊歩を通して私たちは、・・夢と陶酔への下降と覚醒への上昇がないまぜにやってくるあの奇妙な感覚に出会うのである。「解説」より
■目次
覚え書および資料
K: 夢の街と夢の家、未来の夢、人間的ニヒリズム、ユング
L: 夢の家、博物館(美術館)、噴水のあるホール
M: 遊歩者
N: 認識論に関して、進歩の理論
O: 売春、賭博
P: パリの街路
Q: パノラマ
R: 鏡
S: 絵画、ユーゲントシュティール、新しさ
T: さまざまな照明
著者:ヴァルター・ベンヤミン、今村仁司他
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:533
発行年:2021.04