迷宮としての世界 下
古典主義もマニエリスムも絶対(神的なもの)を明るみにだそうとする。マニエリスムは神をその力、働き、意志として描き、さまざまな寓意や象徴、夢の世界や綺想とされるもの、あるいは抽象図形が現われる。古典主義は神を本質において描き、マニエリスムは実存において描くのである。マニエリスムの変奏の諸相を詳述する。(全2冊完結)
■目次
・凡例
・IV
19 ルドルフ二世時代のプラーハ
20 アルチンボルドとアルチンボルド派
21 擬人化された風景と二重の顔
22 夢の世界
23 装飾癖
24 狂気
・V
25 汎性愛主義
26 倒錯と歪曲
27 一角獣、レダ、ナルシス
28 ヘルマフリディトゥス
29 マニエリスムと衒奇性
30 神の隠喩
著者:グスタフ・ルネ・ホッケ、種村季弘、矢川澄子
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:318
発行年:2010.12
