コンクリートが危ない
鉄筋腐食がすすむ高架橋、骨材が溶けていく橋脚、基礎が崩れていくマンション。本来200年の耐久性をもつはずのコンクリート構造物が、いまあちこちで悲鳴を上げている。高度成長期の骨材資源の枯渇と欠陥セメントの大量供給、さらに手抜き工事が招いた負の遺産である。私たちはどうすればこの危機を乗り切れるのだろうか。
■目次
1 コンクリート構造物に異変/2 コンクリート構造物の寿命/3 腐食する山陽新幹線高架橋/4 コンクリートのがん/5 コンクリートが分解する/6 明るみになった手抜き工事/7 高度成長の負の遺産/8 良質な遺産を残すために/付録 分譲マンションへの対策/参考文献/あとがき
著者:小林一輔
出版社:岩波書店
サイズ:新書
ページ数:230
発行年:1999.05
