木造建築を見直す
雨が多い地震国の日本に最適といわれた木造建築に、阪神大震災は大きな疑問を投げかけた。ほんとうに弱いのか、地震や風に強い木造住宅とはどんなものか。唐招提寺金堂や東大寺大仏殿に見られる伝統の技と補強技術、現代木造住宅のすぐれたポイント、さらに世界の構法を紹介しながら、木造建築のすばらしさと課題を考える。
■目次
1 復活する大規模木造建築 空白期はなぜ存在したか/2 天平の甍の秘密 日本の伝統構法のしくみ/在来軸組構法 そのなりたちとしくみ/4 世界の木造建築 その多様性/5 自重は小さく強度は大 木材の基礎知識/6 現代木造住宅に余力あり 木造住宅の耐震性/8 さまざまな課題 木造建築は現代社会の鏡/あとがき/索引
著者:坂本功
出版社:岩波書店
サイズ:新書
ページ数:218
発行年:2000.05
