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小さな建築

セール価格 858円(税込)

強く合理的で大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きなものに依存する受動的存在ではなく、小さく自立した能動的な存在として「小さな建築」は人間を世界とつなげる。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」、斬新な発想から建築の根源を問う。

本書では、多数の図版とともに、西洋古典主義建築からモダニズムまでの流れを見渡し、ミース、コルビュジエ、フラー、黒川紀章、ゴットフリート・ゼムパーらの仕事を振り返りつつ最新作を語る。

■目次

・積む

 小さな単位

 水のレンガ

 小さな住宅ーウォーターブランチ

 流れ、自立する建築

・もたれかかる

 強い大地にもたれかかる

 生物学的ーアルミと石の「もたれかけ」

 蜂の秘密ーハニカムが生み出す空間

・織る

 木を織るー「千鳥」のミュージアム

 雲のような建築ータイルを織る

 カサ・ベル・トゥッティー フラー・ドームから傘のドームへ

・ふくらます

 フランクフルトのふくらむ茶室

 空間を回転し、開く

著者:隈研吾

出版社:岩波書店

サイズ:新書

ページ数:204

発行年:2013.01