岩波現代文庫 空間 機能から様相へ
1987年に刊行された原広司による名著が、現代文庫で待望の復刊。現代世界を支配してきた機能的な均質空間の支配に抗して、著者は新しい「場」の理論を構想する。工学的な知識はもとより、哲学、現象学、仏教学などの知見を駆使、長年にわたる集落調査の成果にも依拠して、著者は設計の現場から21世紀の建築は「様相」に向かうというテーゼを発信する。著名な建築家の手になる野心的な哲学的著作。(文庫化に際し、「空間図式論」の章は割愛されている。)
■目次
序/均質空間論/「部分と全体の論理」についてのブリコラージュ/境界論/機能から様相へ/「非ず非ず」と日本の空間的伝統/岩波現代文庫のためのあとがき/参考文献/人名索引・事項索引
著者:原広司
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:306
発行年:2007.12
