
岩波現代文庫 惜櫟荘の四季
岩波茂雄の別荘だった惜櫟荘の番人となって十余年。修復はなったものの、温泉の替掘、庭の手入れ、台風の襲来、ハチの大量発生など苦労の絶えない中、文庫書下ろし歴史小説を書く毎日が続く。その合間に家族で出かける海外旅行では、現地の人々との交流を楽しむ。海外旅行のスナップなど著者の写真も多数収録。
■目次
・作家の原稿
・旅の仕度
・インドの真理
・写真家二川幸夫のこと
・贅沢な午睡
・東京オリンピック一九六四
・スリランカ旅行
・五十八めぐり
・蜂と蠅 夢にて候
・「謎の絵」のこと
・テロ後のパリ
・石畳雑記
・英雄の死
・鶴岡での講演
・イリノイからの手紙
・七十五年前の惜櫟荘
・越南再訪
・気分転換の「船旅」
・ナポリを見て死ね 南伊紀行(一)
・シチリア人の魂は山にあり 南伊紀行(二)
・シチリア追憶,感傷旅行 南伊紀行(三)
・カセンとお練り
・文庫の時代は終わったのか
・さくら違い
・あとがき
著者:佐伯泰英
出版社:岩波書店
サイズ:文庫
ページ数:246
発行年:2019.11