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「しきり」の文化論

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日本の仕切は、相互に気配を感じさせる仕切が多い。その仕切は、日本における人間関係のあり方を反映していた。その人間関係がどういうものであったかという自らの仕切の意味をさほど問うこともなく、私たちの近代は進行してしまった。そうした歴史的経緯も含め、人間の意識、思考に大きな影響を与える「しきり」を様々な視点から読み直す。

■目次

第1章 しきるということ

1.自己と非自己/アイデンティティ 2.自己と他者 3.しきるという思考 4.空間的しきりと時間的しきり 5.社会的しきり

第2章 しきられる世界

1.聖と俗 2.日常と非日常 3.集団によるしきり

第3章 生活の中のしきり

1.住まいのしきり(遮断)の装置 2.汚れのしきり 3.私用と共用によるしきり

第4章 しきりの提案

1.ミース・ファン・デル・ローエによるしきり 2.中廊下式間取りの提案 3.50、60年代のモダンリビングの提案 4.オフィス空間

著者:柏木博

出版社:講談社

サイズ:新書

ページ数:280

発行年:2004.06