
15歳の寺子屋 境界をこえる
建築は、壮大な夢の実現
現実を正面から受けとめ、「構想力」と「実行力」で人間の暮らしを追求する
安藤忠雄氏は、中学二年生のときに、非常に熱心な数学の先生と、一心不乱に自宅の改造に取り組む若い大工さんに出会いました。この異なる職業のふたりを知ったのをきっかけに、建築の世界に興味をもつようになりました。また、十代の終わりには、八世紀に建てられた東大寺を訪れ、その圧倒的な力に深く感動しました。木造の大きな構えの寺とそこへと導く南大門の姿が、心の奥に棲みついて離れずにいるといいます。
建築は、人々の心に強く訴えかける力をもっています。独学で建築家になった安藤氏が、どのようにして、建築家を目指すようになったのか、その道のりをたどります。
著名人が自分の人生を語る講談社<15歳の寺子屋>シリーズ。
■目次
・はじめに 建築家ってなんだろう
1.遊びが教えてくれたこと
2.「建築」との出会い
3.旅の始まり
4.幕末の教育に学ぶ
5.書物の力・本物の力
6.日本のこれから
・おわりに 社会のために生きる
著者:安藤忠雄
出版社:講談社
サイズ:四六
ページ数:93
発行年:2012.04