大阪アースダイバー
258万年前から現在にいたる地質の変遷を示す「第四紀地図」と考古学の発掘記録、それに現代の市街図を組み合わせて、土地のもつ「本当の姿」を明らかにしていく「アースダイバー」の第2弾は大阪。
著者は今回、5000年前にはほとんどが海面下にあったという現在の大阪の古層にある、南からの海洋民、半島から到達した「海民」をキーワードに、大阪の無意識へとダイヴィングするスリリングな冒険を試みる。
■目次
・プロローグ
・大阪アースダイビングマップ
・第一部 プロト大阪
大阪を読み解く鍵を求めて
太陽と墳墓/四天王寺物語
・第二部 ナニワの生成
砂州に育つ資本主義/超縁社会
船場人間学
・第三部 ミナミ浮上
日、没するところ/千日前法善寺の神
すばらしい新世界/ディープな大阪
・第四部 アースダイバー問題集
土と墓場とラブホテル/カマドと市場
大阪の地主神/女神の原像
コリア世界の古層と中層
・Appendix 河内・堺・岸和田 大阪の外縁
河内/北河内/堺と平野
捕鯨とだんじりー岸和田
・エピローグにかえて
著者:中沢新一
出版社:講談社
サイズ:A5変
ページ数:318
発行年:2012.10
