沢田マンション物語(文庫版)
2002年に情報センター出版局より刊行された「沢田マンション物語」を加筆修正し、文庫化したもの。
小学生の時に「アパート」に感動し、アパート建設・経営こそ自らの天職と決めた沢田嘉農氏は12歳から製材一筋。その他の建築技術も瞬く間に独力で身につけ、裕江夫人と「100年もつマンション」「笑みがこぼれるマンション」の建設を目指した。2人の夢の結晶、沢田マンションは、設計から基礎工事、鉄筋組み、コンクリート打ち、配管、外装まで全て夫婦で建設した。型破りな夫婦の仰天人生を取材した痛快ドキュメンタリー。
■目次
・第1章 「笑みがこぼれるマンション」の理由
常識はずれのマンション哲学/時代を先取りした「ヒーリングマンション」/5階でも「地上1階の暮らし」/屋上にも地下にも面白設計を/大家顔負けの個性派住人たち/専門家の注目を集めるまでに
・第2章 「奇才誕生」秘話
型破りの「いごっそう」/「なんでも極端」な性格/強権には決して屈しない/極貧の独り立ち/初めてのアパート建設
・第3章 建てては売る新婚時代
「火」と「鍋」の結婚狂騒曲/アパート・一軒家併せて300所帯
・第4章 悲願のマンション建設の裏側で
一生の土俵を得る/100年もつマンション目指して/ついに入居者を迎える/沢田家の女たちの活躍/今も湧き出す「独創的な」夢
・第5章 沢田夫妻が語りかけること
「知」とは何か/嘆く人と楽しむ人の違い/充実のカギは「こだわり」にあり/成功は他人がもたらしてくれるもの/「家族再考」の時代
・あとがき
・進化し続ける沢田マンション
・参考文献
著者:古圧弘枝
出版社:講談社
サイズ:文庫
ページ数:303
発行年:2009.09
