伊勢神宮と日本美
「伊勢神宮……世界的観点からみて古典的天才的な創造だ」ブルーノ・タウト
「日本固有の社殿には斗きょうもなく……極めて質素である」伊東忠太
「上代より伝へ来つた様式のまゝ天武天皇の時に再営せられたもの」関野貞
江戸時代~現代まで、日本はこの建物に何を見てきたのか?
節ひとつない檜材による伊勢神宮の神殿。その清浄で質素な姿は、仏教伝来以前の建築の原型であると主張されてきた。宣長、伊東忠太、タウト、天心、磯崎新……。「天地根元造」説、「南方」説、「長江」説、「雲南」説……。多くの研究者が、変化する時代、文化、社会状況の中で多様な説を展開した。徹底的な資料の解読で、神宮の本当の姿に肉薄する
著者:井上章一
出版社:講談社
サイズ:文庫
ページ数:644
発行年:2013.04
