
興亡の世界史 イタリア海洋都市の精神
建築史・都市形成史を専門とし、東京や地中海都市のフィールド調査を続けてきた著者が、ヴェネツィア、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァの四大海洋都市のほか、南イタリアのガッリーポリ、モノーポリなど、長い歴史をもつ海に開いた都市の繁栄の歴史を探る。
本書では、実際に都市を訪ね、建物、街路、広場、港の風景などを観察しながら、海洋都市の生活空間がどうつくられたか、歴史を読み解いていく。人びとの暮らしの場に入りこみながら、今なお海洋都市の精神が人びとの間に生きていることを、都市史、建築史の第一人者である著者ならではの視点とフィールドワークの成果を生かして、リアルに描き出す。
■目次
・序章 現代によみがえる中世海洋都市
・第5書 水上都市・ヴェネツィア
・ヴェネツィアを歩く
・斜面の迷宮・アマルフィ
・川の港町・ピサ
・新旧混在の文化都市・ジェノヴァ
・南イタリアの海洋都市
・ヴェネツィア人の足跡を訪ねて
著者:陣内秀信
出版社:講談社
サイズ:文庫
ページ数:408
発行年:2018.10