
磯崎新論 シン・イソザキろん
2022年12月28日に91歳で亡くなった世界的建築家・磯崎新。「デミウルゴスの化身」たらんとした「アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナー」が求めた<見えない建築>とは何か?群像連載の前人未到/正面突破の決定版「磯崎新論(シン・イソザキろん)」がついに単行本化!
■目次
前口上
第I部 胎動 1931-1956
第1章 沈んだ島、牡丹の庭
第2章 前衛の季節
第3章 (反)重力の衝撃
第4章 (祖)父なる建築家
第5章 コア・ジョイント・ラビリンス
第II部 都市の暗殺者 1957-1970
第6章 複数のデビュー作
第7章 都市の孵化と破壊
第8章 虚体の形而上学
第9章 ミラノ/大阪、見えない廃墟
第10章 エロス的/ゲリラ的マニエリスムへ向けて
第III部 反建築の展望台 1971-1986
第11章 青空・手法・不在
第12章 プラトン立体の機械的作動
第13章 [建築]と間の修辞法
第14章 つくば、「つくりもの」のヘテロトピア
第15章 設計競技の政治的/肉体的ダイナミクス
第IV部 歴史と大地の亀裂 1987-1995
第16章 構造の力線
第17章 ひもろぎ/コーラ、仮面的形式の場
第18章 建築(家)の両性具有的身体
第19章 造物主義論の射程
第20章 「しま」の美学、あるいは「つくることの悲劇」
第V部 [アーキテクチュア]という戦場 1996-2022
第21章 「日本なき日本」への垂直的下降
第22章 千年紀、虚実の間
第23章 「進むべき道はない、だが進まねばならない」
第24章 デミウルゴスの巫
結論 磯崎新とは誰か
余白に
1 見えない建築へ──追悼 磯崎 新
2 磯崎新という謎──憑依・寄生するデミウルゴス〔磯崎新『デミウルゴス』解説〕
3 磯崎新「東京大学教養学部美術博物館」改造計画案をめぐって
4 磯崎新と雑誌『希望』
著者:田中純
出版社:講談社
サイズ:四六
ページ数:784
発行年:2024.11