龍安寺石庭を推理する
日本を代表する庭園として海外にも名を馳せている、龍安寺石庭。だが、庭石と白砂のみで構成されたこのユニークな庭を、いつ、誰が、どういう意図で造ったのか、実はそれすら定かではなかった。石庭の造られた年代も様々で、作者の候補も幾人もあげられてきた。ここで、著者は、先行説を仔細に整理・検討しながら、石庭を巡る三つの大きな謎を推理していく。そして、庭のそこここに込められた技術のルーツへの視点を導入することにとって、作庭者の像を大胆に絞り込んでいく。果たしてその「謎の作庭者」とは。
著者:宮元健次
出版社:集英社
サイズ:新書
ページ数:192
発行年:2001.08
