新・都市論TOKYO
バブルが崩壊した。世紀が変わった。そして、大規模再開発が始まった。「変貌する東京」を読み解く!景気回復の実感はいまだ薄い。にもかかわらず、東京では空前の大規模再開発が進行中だ。林立する高層ビル、変貌する街の風景。これは、本当に 「東京の再生」につながるのだろうか?「都市は失敗の集積にほかならない。失敗を重ねた都市ほど偉大な都市だ」と語る建築家が、二一世紀TOKYOを象徴する、五つのスポットを巡った。汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田。そこに見えてきたのは、どんな「失敗」と「未来」の姿だったのか?
■目次
・都市開発の手法を概観する
・第1回 汐留―悲しい「白鳥の歌」が響き渡る二一世紀の大再開発
・第2回 丸の内―東京の超一等地に三菱の「余裕」がどこまで肉薄するか
・第3回 六本木ヒルズ―森稔の執念が結実した東京の蜃気楼
・第4回 代官山―凶暴な熊に荒らされる運命のユートピア
・第5回 町田―「郊外」かと思っていたら「都市」だったという逆説
・対話篇 そして北京
著者:隈研吾、清野由美
出版社:集英社
サイズ:新書
ページ数:238
発行年:2008.01
