美術館をめぐる対話
美術館設計で建築家に求められるもの、都市の歴史からみた美術館、アートと建築の相互関係などを西沢立衛が青木淳、平野啓一郎、南條文生、オラファー・エリアソン、妹島和世との対談から考える。
■目次
・序章 21世紀の美術館とその建築的な展開
建築が変わるとアートも変わる
多様化するアートに対応するために
美術館から考える新しい公共性
・第1章 青木淳×西沢立衛
脱象徴化する美術館と展示空間の質的変化
美術館設計で建築家に求められるもの
開かれた美術館とは何か?
ホワイトキューブとコンバージョン
町の一部として美術館を再定義する
・第2章 平野啓一郎×西沢立衛
都市の歴史から見る美術館の現在
ルーヴル=ランスの試み
歴史が積層する都市と美術館
モダニズムの歴史性と地域性を考える
メディアあるいは交感的な場としての美術館
・第3章 南條文生×西沢立衛
美術館を核にした都市計画とその可能性
十和田市現代美術館の革新性
従来とは異なる展示空間の提案
情報に還元できない体験を提供する美術館
グローバルな視点で美術館の未来を考える
・第4章 オラファー・エリアソン×西沢立衛
現代美術の視点から美術館概念を再構築する
アーティストとして美術館に関わる
アートの手法と建築の手法
理想の美術館を構想する
建築をつくる創造性と建築を使う創造性
・第5章 妹島和世×西沢立衛
つくることと見せること。美術館をめぐる建築的実践
美術館コンペが主戦場だった理由
建築の国際展をキュレーションする
SANAAの建築における日本的なもの
公園と美術館を繋ぐ新しい公共性
・あとがき
著者:西沢立衛
出版社:集英社
サイズ:新書
ページ数:215
発行年:2010.10
