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ぼくの住まい論

セール価格 1,540円(税込)

家を建てて考えた。やりたいことをかなえる「居場所」とは?

ぼくにとっての「日本の未来」の先駆的形態です。その不具合も、できの悪さも全部込みで。神戸、80坪の敷地に建った自邸兼道場(付能舞台)「凱風館」。執筆、合気道稽古、宴会、寺子屋、安眠……住まうことは生きること。「教育の奇跡」を信じ、次世代への贈り物とすべく考え抜かれた、ウチダ流住まいの思想的背景に迫る一冊。

■目次

1 土地を買う

「道場が欲しい」/多細胞生物的宴会/母港としての学校/[コラム ヴォーリズ建築]/木の家へのこだわり/[コラム 建築の流れ]

2 間取りを決める

辺境人は「蔵」が好き/誰もいない道場の贅沢/書棚が語るもの/無目的空間の効用

3 材木を得る(京都・美山篇)

新緑を車で/「哲学する木こり」との出会い/5分の1以下になった材木価格/[コラム 日本の林業]

4 材木を得る(岐阜・加子母篇)

リアルな身体/村の自給自足のために/「もう電気は要らない」/[コラム 神宮美林]

5 職人に出会う

国民的義務/美山の杉材に、美山の土を/カメラマンから瓦師へ/アンチ効率主義としての職人/[コラム 左官について/瓦について]

6 能舞台をつくる

身体に「触れてくる」絵画

7 凱風館に住む

浄化される空間/朝稽古の効用

8 ぼくの住まい論

道場開き当日の話/能という呪鎮/本棚論/「道場と防音」/篤志としての建築/アジールとして/「逃れの町」論/「母港」であること/[コラム 書生日記]/自学自習/貨幣は退蔵を好まない/「凱風館」というハブ

著者:内田樹

出版社:新潮社

サイズ:四六

ページ数:191

発行年:2012.07