意中の建築 上巻
よい建築には独特の「匂い」がある。古今東西25の作品をめぐる旅へ出発!本の神殿のようなアスプルンドの図書館、庭石一つおろそかにしない村野藤吾のオフィスビル、マティスが遺した光の礼拝堂から、韓国の鄙びた集落、インドの不思議な天文台、タルコフスキーが好んだ廃墟まで、「心地よい住まい」をつくる名人、中村好文が、長年心惹かれてきた建築を訪ね歩く。写真、イラスト満載。読者のための見学案内つき。オールカラー。
■目次
・まえがき
・名作の足元を見る 旧千代田生命本社ビル(村野藤吾)
・「星の王様」が造った天文遊園地 ジャンタル・マンタル
・本の精霊に捧げられた神殿 ストックホルム市立図書館(エリック・グンナール・アスプルンド)
・石塀に会いにゆく 閑谷学校
・ひとひねりした住宅 母の家(ロバート・ヴェンチューリ)
・村の住み心地 河回村
・タルコフスキー好みの廃墟 サン・ガルガーノ聖堂
・名旅館名室の条件 俵屋旅館
・コレクターの館 サー・ジョン・ソーン美術館(サー・ジョン・ソーン)
・五十年後の建築家冥利 ケース・スタディ・ハウス#1(ジュリアス・ラルフ・デイヴィッドソン)
・住まいの変奏曲 マーヴィスタ・ハウジング(グレゴリー・エイン)
・マティスの遺した光の宝石箱 ロザリオ礼拝堂
・読者のための見学案内
著者:中村好
出版社:新潮社
サイズ:B5
ページ数:142
発行年:2005.09
