きれいな風貌 西村伊作伝
桁外れの財力とセンスを活かし、大正昭和の文化を牽引した、美しく剛毅な快男児の肖像。
青年時代に大逆事件で叔父を失い、不敬罪で公判中に終戦の日を迎える。紀州生まれの文化学院創設者、西村伊作は、類まれなセンスと豊富な財力を理想の実現のために用いながら、「ああ言えば、こう言う」のつむじ曲がりな精神と、そのしなやかな思想を生涯貫いた。自由と芸術を愛した知られざる人物像を甦らせる第一級の評伝。
■目次
・第一章 最初の記憶
・第二章 遠くの地震
・第三章 王の法のもとで
・第四章 時代は変わる
・第五章 ちいさくて、いいもの
・第六章 文化学院の教師たち
・第七章 性の明るみ
・第八章 狂気か、正気か
・第九章 悔いなき生活
・最終章 火を焚く夜
典拠とした主な資料/西村伊作年譜/あとがき/人名索引
著者:黒川創
出版社:新潮社
サイズ:四六
ページ数:348
発行年:2011.03
