日本の建築遺産12選 語りなおし日本建築史
三十三間堂は何故あんなに長いのか?出雲大社が何度も倒れたわけは?壊れる、消える、だからこそつくる。建築界の巨匠が、古代から20世紀に至る12の名建築の隠れた見どころ、意外な真実を語り尽くし、解き明かした「日本的なるもの」とは?三内丸山遺跡から代々木オリンピックプールまで「これだけは見ておきたい建築遺産」案内つき。「3・11後の建築」を展望するエッセイも緊急収録!
■目次
・はじめに 「柱」と「架構」から日本建築史を読みかえる
・1 神を感知するために
[垂直の構築]出雲大社 超高層神殿をささえた柱
[水平の構築]伊勢神宮 古殿地という「出来事」
・2 <柱>原理主義
[垂直の構築]浄土寺浄土堂 四天柱から飛ぶ太い梁
[水平の構築]唐招提寺金堂 列柱が生む端麗な空間
・3 のびゆく内部空間
[垂直の構築]円覚寺舎利殿 天井へと上昇する志向
[水平の構築]三十三間堂 無限焦点のメガ・ステージ
・4 二つのフリースタイル
[垂直の構築]三仏寺投入堂 崖のうえに現れた美学
[水平の構築]西本願寺飛雲閣 光の海に浮かぶ船
・5 テーマパークの近世
[垂直の構築]さざえ堂 「二重螺旋」という奇想
[水平の構築]修学院離宮 上の御茶屋 雲間に広がる浮遊空間
・6 20世紀日本建築の到達点
[水平の構築]代々木オリンピックプール 1964年の「大伽藍」
[垂直の構築]水戸芸術館アートタワー 下から上へ伸びる無限の柱
・おわりに 「やつし」の美学をめぐって
・略歴
・磯崎新 主な建築作品
著者:磯崎新
出版社:新潮社
サイズ:B5変
ページ数:125
発行年:2011.06
