てりむくり 日本建築の曲線
反った屋根が「てり屋根」、ふくれた屋根が「むくり屋根」、そして「てり」と「むくり」が連続し、凸凹の滑らかな反転曲面をもつのが「てりむくり(照り起り)屋根」。著者は、唐破風を典型に建築・日用品・神輿などにみられる、「てりむくり」の形に注目。左甚五郎から村野藤吾まで、この日本独自の表面はどのように誕生し、受け継がれてきたのか。日本文化の深層を「てりむくり」に見立てて読み解いていく。
著者:立岩二郎
出版社:中央公論新社
サイズ:新書
ページ数:220
発行年:2000.01
