ブルーノ・タウト 日本美を再発見した建築家
第一次大戦後のドイツ、タウトは貧困にあえぐ労働者のための集合住宅を華やかに彩り、「色彩の建築家」と呼ばれた。しかしナチスの圧迫を逃れて来日、白木の建築に感銘を受けて、日本美の紹介に努めた。その後トルコに招聘され、新しい様式の建築を展開した。激変する環境のなかで変容を重ねる作品を紹介しつつ、妻と秘書の二人の伴侶、建築家であった弟と子供のことなど複雑な人間関係を解明し、五八年の生涯を辿る。
■目次
・まえがき
・第一章 修行時代
・第二章 円熟期を迎えて
・第三章 ベルリン・モダニズムのなかで
・第四章 日本美の再発見
・第五章 二人の伴侶 妻と秘書
・第六章 イスタンブールでの生活
・参考文献
・あとがき
・付録
著者:田中辰明
出版社:中央公論新社
サイズ:新書
ページ数:195
発行年:2012.06
