ホーム かたちは思考する 芸術制作の分析

かたちは思考する 芸術制作の分析

セール価格 4,180円(税込)

セザンヌからスミッソンに至る近現代美術、ゴダールの3D映画、トンネル工事の記録写真、そして同時代の演劇やダンスまで、多様なジャンルを横断してひろがる「芸術」という営みを、一貫した方法論的精密さで分析する。芸術作品を見ることを通して見る「私」を作り変える、驚異の芸術論。

■目次

・序章 布置を解く

I 形象の生成

第1章 多重周期構造 セザンヌのクラスター・ストローク

第2章 斬首、テーブル、反光学

    ピカソ アヴィニョンの娘たち

第3章 マティスの布置

    1945年マーグ画廊展示における複数の時間

第4章 屏風の折れ構造と距離

菱田春草「落葉」「早春」を見る

第5章 合生的形象

    ピカソ他「ラ・ガループの海水浴場」の物体的思考プロセス

II 大地と像

第6章 断層帯を貫く 『熱海線丹那隧道工事写真帖』

第7章 異鳴的うなり

    ロバート・スミッソン『スパイラル・ジェッティ』

第8章 普遍的生成変化の「大地」

    ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』

III 身振りの複数の時間

第9章 バカボンのパパたち

    赤塚不二夫・ウィトゲンシュタイン・橋本平八

第10章 Videmus(われわれが見る)

小林耕平『タ・イ・ム・マ・シ・ン』

第11章 幽霊のグルーヴ

core of bellsの憑依=参与的不一致

第12章 複数の時間を踊る

  岩渕貞太・八木良太・蓮沼執太『タイムトラベル』

第13章 近傍の奈落

    ジャン=リュック・ゴダール『さらば言語よ』

第14章 ノー・フューチャー

オフィスマウンテン『ドッグマンノーライフ』

著者:平倉圭

出版社:東京大学出版会

サイズ:A5

ページ数:335

発行年:2019.09