ホーム 公会堂と民衆の近代 歴史が演出された舞台空間

公会堂と民衆の近代 歴史が演出された舞台空間

セール価格 9,680円(税込)

文化史、教育史、メディア研究、建築史等の観点をふまえながら、催事のチラシやプログラム、新聞雑誌等の資料を通して、公会堂、なかでもとくに日比谷公会堂の内容面を浮き彫りにしつつ、舞台と客席という公会堂の施設空間に交錯した民衆の近代、日本の近代を描き出す。

■目次

・序章 歴史の中の公会堂 人が集まる場所の論理を紡ぐために

・第1章 公会堂の誕生――明治・大正・昭和

 明治期の公会堂/ 急増する公会堂/ 公会堂の目的

・第2章 東京市と公会堂計画

 東京市の都市計画/ 日比谷公園と文化事業/ 求められる公会堂/ 後藤新平の構想

・第3章 日比谷公会堂と催事

 日比谷公会堂の運営/ 催事とその変遷

・第4章 公会堂の機能

 公会堂の教育機能/ 集会場としての公会堂/ 劇場としての公会堂

 儀礼空間としての公会堂/ メディアとしての公会堂

・第5章 戦後の公会堂 「公」会堂とは何であったか

 公会堂の矛盾/ 戦後教育制度と公会堂/ 「公」会堂の思想/

・終章 歴史が演出された舞台空間

 せめぎ合う近代国家と公会堂/ 人が集まる場所の再創造にむけて

著者:新藤浩伸

出版社:東京大学出版会

サイズ:A5

ページ数:456

発行年:2014.12