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<都市的なるもの>の現在 文化人類学的考察

セール価格 9,240円(税込)
現代においては、世界全体がいわば都市になりつつあるといっても過言ではない。本書は、人類学的アプローチから世界の諸都市のさまざまな具体事例を集成して、都市の日常を生きる多様な人間の眼差しを明らかにし、現代社会の都市という生活空間の質を問う。 ■目次 序論 <都市的なるもの>を問う人類学的視角 関根康正 I.都市の原像 <都市的なるもの>の誕生と形式  1.原初の都市トンブクトゥ 赤阪賢  2.TIMBUKTU-沙漠と草原と結び目 岩田慶治  3.中世ヨーロッパの都市性 ハラルド・クラインシュミット  4.那覇の層位学-<都市的なるもの>の南島的形姿をめぐって 松井健 II.都市の支配-<都市的なるもの>の隠蔽と抵抗 ・村落から見る  5.都市が田舎にやってくる-南インドにおける寺院と映画 杉本良男  6.「村人」にとっての都市的経験-ネパールの事例から  7.「正義」のモザイクの可能性 森正美  8.日常のなかの都市性 松田素二 ・都市から見る  9.首都と国民広場-北京における天安門広場の建築 妹尾達彦  10.国民国家のなかの民俗領域のイニシャチブ  11.都市人のこころ-スワヒリ都市ウジジの事例から 日野舜也 III.都市の流動-<都市的なるもの>の錯乱と潜在性  12.スタイルとしての身体-Driving my Body  13.<都市的なるもの>の襞-身体性からの逆照射 松本博之  14.都市と記憶(喪失)について 小田亮  15.不安定労働とホームレス-都市の産物 トム・ギル  16.都市のヘテロトポロジー   -南インド・チェンナイ(マドラス)市歩道空間から 関根康正 附論 <「東京」を人類学する>ための覚え書き 関根康正

著者:関根康正

出版社:東京大学出版会

サイズ:A5

ページ数:529

発行年:2004.02