近代建築論講義
時代とともに移り変わる建築とその理論――西欧化とアイデンティティの模索という葛藤のさなかに、どのような表現が生み出され、その場所に息づいてきたのか。批評、設計から保存運動まで、第一人者たちが縦横無尽に語りつく。
■目次
・はじめに 伊藤毅
・第I部 現代の視線
第1回 批評
建築史と建築批評(五十嵐太郎)/建築史は現代とどう向き合うか(鈴木博之)
第2回 理論
近代の建築史と建築論(横手義洋)/世界把握の方法 歴史と理論(鈴木博之)
第3回 装飾
現代装飾論(石山修武)/現代の装飾はどこにあるか(鈴木博之)
・第II部 場所の意義
第4回 地霊
場に宿るもの(佐藤彰)/均質空間・異論(鈴木博之)
第5回 物語
ザムザかドゥエンデか、それが問題だ(松山 巖)/物語と建築(鈴木博之)
第6回 記憶
建築保存の意義(藤森照信)/建築保存は都市のお荷物か(鈴木博之)
第III部 近代の多面性
第7回 伝統
日本人職人の西洋建築技術への対応(初田亨)/象徴と自然庭園の近代(鈴木博之)
第8回 都市
都市の近代・近代の都市(伊藤毅)/都市の所有者たち(鈴木博之)
第9回 技術
技術の世紀末(難波和彦)/建築の骨格と循環器(鈴木博之)
・最終講義 建築
未来への遺産(鈴木博之)/むすびに(難波和彦)
・付録 近代建築基本文献リスト
著者:鈴木博之+東京大学建築学科
出版社:東京大学出版会
サイズ:A5
ページ数:245
発行年:2009.11
