庭師 小川治兵衛とその時代
山県有朋、住友友純、西園寺公望、岩崎小彌太、長尾欽弥、近衛文麿。国家の最大限の西欧化を推進しつつ、私的には伝統に縛られない和風の表現を求めた明治から昭和前期の政治家・企業家たち。彼らが愛した植治の庭を通して、日本の近代化のあり方を見つめる。建築に歴史的まなざしを注いできた著者による近代化論。
■目次
・序 哲学の道
・1章 近代化のなかの琵琶湖疏水開発
・2章 はじまりとしての山県有朋
・3章 庭園におけるブルジョワジーと華冑界
・4章 琵琶湖疏水を庭園へ
・5章 庭園世界の拡大
・6章 数寄者たちの創造のあり方
・7章 最後のパトロン
著者:鈴木博之
出版社:東京大学出版会
サイズ:四六
ページ数:292
発行年:2013.06
