
世界建築史ノート 「人類の夢」を巡歴する
世界13の地域の建築研究者が、偏愛する建築史的に重要な都市・建築を精選し、歴史的価値や建築的特徴を熱く語る。最新の学術成果に基づいて、「全体重をかけて見る」ための建築入門。
■目次
・夢の世界建築史 中川武
1 エジプトの建築 西本真一
エジプト建築の5000年
2 南アジアの建築 黒河内宏昌
メール山の宇宙観と南アジア建築
3 東南アジアタイ諸族・中国漢族の建築 高野恵子
失われた設計技法を求めて
4 インドネシアの建築 小野邦彦
「山の神信仰」から綴るインドネシアの建築
5 クメール王国の建築 溝口明則
巨大さと繊細さを併せ持つ稀有な建築群
6 ベトナムの建築 林英昭
異質な文化の衝突が生み出すベトナム建築
7 中南米の建築 柏木裕之
「文明の定義」の再考を迫る中南米古代建築
8 イスラームの建築 内田慶造
イスラーム建築と多様な地域文化・技術・民族性
9 ヨーロッパの建築(アルプス以南) 奥田耕一郎
多様性、重層性、その偏り
10 ヨーロッパの建築(アルプス以北) 太田敬二
「ヨーロッパによるヨーロッパ自身への批判」としての建築
11 日本の建築 中川武
世界と日本、部分と全体、内部と外部 往還の日本建築史
12 日本の近代建築 中谷礼仁
日本+近代+建築=日本近代建築
13 巨石造建築 酒井智幸
人類の想像力への気づきと深化
・全体重をかけて建築を見る 結びにかえて 中川武・中谷礼仁・奥田耕一郎
著者:中川武
出版社:東京大学出版会
サイズ:A5
ページ数:240
発行年:2022.06