
復興デザインスタジオ 災害復興の提案と実践
近世最大の城下町江戸が、どのようにかたちづくられ維持されてきたのか。商業・手工業・流通・労働などの諸活動を担った町人地、町方社会とその空間を明らかにする。人的かつ動的にささえる都市の基盤であった道や堀川を素材に、維持と存続の観点から都市空間を描き出す。
■目次
第I部 空間史研究への視座と城下町江戸
第1章 江戸町人地研究と本書の視角
第2章 江戸の都市史研究と建築史学
第II部 江戸町人地と道
第3章 道支配と管理体制 町人地における歴史的展開
第4章 道と「持場」 維持管理の空間構造
第III部 江戸町人地と堀川
第5章 堀川の空間動態と存続 「古町之川岸」の実像
第6章 江戸河岸の片影 神田堀と材木仲買
第IV部 都市空間をささえる人びと
第7章 境界領域の規制と空間認識 沽券地・庇地・公儀地
第8章 町空間の再生産と民衆世界 鳶人足と火災復興
終章 江戸町人地の空間構造、その史的段階
著者:東京大学復興デザイン研究体
出版社:東京大学出版会
サイズ:A5
ページ数:253
発行年:2017.10