
建築・まちづくりプロジェクトのマネジメント 持続可能な価値創造のために
建築・まちづくりを「プロジェクト」としてとらえ、英語圏で体系化されてきたプロジェクトマネジメントの概念を背景にし、日本の建築界の実情にあわせて、企画、設計、施工、運営のマネジメントの要点を解説する。「共に力を合わせて」よい建築・まちをつくっていくための実践的な教本。
■目次
1章 なぜ、プロジェクトマネジメントなのか
1 建築・まちづくりプロジェクトとマネジメント
2 プロジェクトマネジメントの基本概念と担い手
3 プロジェクトの成否を左右する「5つのメカニズム」
事例01 2020年東京オリンピック競技会場建設プロジェクト
2章 「何を」つくるのか 建築・まちのありようの定義
1 「何を」をかたちにする
2 多様な価値を包含する
事例02 黒川温泉「風景づくり」プロジェクト
事例03 東京大学総合図書館プロジェクト
3章 プロジェクトの「仕込み」 事業の枠組みづくり
1 「仕込み」の全体像
2 仕込み段階の「調整」
3 「構想」を進める
4 「企画立案」を進める
事例04 賃貸アパートメント新築プロジェクト
事例05 五木村「子守唄の里」プロジェクト
4章 「座組」をつくる プロジェクトの組織立て
1 「座組」を考える
2 契約発注方式の選択
3 設計者・施工者の選定
事例06 佐世保市「都市デザイン」プロジェクト
事例07 立川市新庁舎プロジェクト
5章 プロジェクトの実施 設計・施工の進捗管理
1 プロジェクト実施の全体像
2 設計・施工にかかわる人・組織の役割
3 設計・施工プロセスのマネジメント
4 ていねいな調整を重ねる
5 事業計画とのすり合わせ
事例08 陸前高田市「まちのエンガワ」プロジェクト
6章 価値を出現させる運営へ 建築・まちとの付き合いの始まり
1 プロジェクトの「よい納め方」
2 使いこなすための仕組みづくり
3 次に向けての学び
事例09 福岡市「水上公園」プロジェクト
著者:野城智也、徳永哲、飯田智彦
出版社:東京大学出版会
サイズ:A5
ページ数:320
発行年:2022.07