建築家と建築士 法と住宅をめぐる百年
西洋の建築家像を手本としてきた建築家たちが、ながらく批判してきた建築士法。法にこめられた理念が知られずにきたことと、庶民住宅に技術者の関与を求める日本独自の意図に焦点をあて、一次資料を駆使して建築士法の隠された意図を丹念に描き出す。
■目次
・第一章 序論
はじめに/本書の構成
・第二章 士法の議会、行政の士法
戦前の建築士法案 上程に向けて/議会と士師法案/帝国議会で問われたこと/建築士法案と計理士法/行政が建築士法に託したもの/戦前の建築士法案と成立した建築士法
・第三章 建築士法の制定と建築代理士
建築代願人の誕生/代書屋から建築技術者へ/建築代理士条例/建築士法の制定と建築代理士/建築代理士から建築士へ
・第四章 内藤亮一と建築士法と住宅
庶民住宅へ/建築士法の制定/建築行政官からの転身――都市計画、そして住宅へ/晩年
・第五章 建設業法の主任技術者と建築士
請負業取締規則の発生と技術者/伊藤憲太郎と主任技術者と建築士
・第六章 市浦健と建築家法
抜本改正に向けて/市浦健と建築家法/二一世紀へ
あとがき/図表一覧/巻末資料
関連年表
索引
著者:速水清孝
出版社:東京大学出版会
サイズ:A5
ページ数:502
発行年:2011.08
