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鉄筋コンクリート建築の考古学 アナトール・ド・ボドーとその時代

セール価格 8,140円(税込)

最初期の「鉄筋コンクリートの建築家」アナトール・ド・ボドーの創作活動を丹念に追い、鉄筋コンクリート建築の成立の過程を、実証的かつ理論的に解明する。19世紀までの切石組積による西洋建築と、20世紀の鉄とコンクリートによる近代建築に断絶をみる建築史の通説を覆す画期的研究。

■目次

・序章 記憶の再生 西洋建築史の中の鉄筋コンクリート

Ⅰ 考古学とモデルニテ アナトール・ド・ボドーの歴史理論

・第1章 石から鉄へ 物質間を翻訳するヴィオレ=ル=デュク

・第2章 変移の歴史理論 歴史を遡行するアナトール・ド・ボドー

II ロマノ=ビザンティン建築の系譜 ペンデンティヴと鉄

・第3章 ロマノ=ビザンティン建築の生成 歴史と現代を接続する建築理論

・第4章 現代建築としてのロマノ=ビザンティン建築 アナトール・ド・ボドーの切石組積建築

III シマン=アルメ建築の生成 古代と近代の邂逅

・第5章 鉄筋コンクリート建築技術の黎明 ポール・コタンサンのシマン・アルメ構法

・第6章 ネットワーク・ヴォールトの展開 アナトール・ド・ボドーのシマン・アルメ建築

・結章 シマン・アルメ建築生成の時間構造

・附論 用語法と研究史

・おわりに

著者:後藤武

出版社:東京大学出版会

サイズ:A5

ページ数:312

発行年:2020.03