思想地図 vol.1 特集 日本
思想はいま、本当に沈滞しているのか?現実への性急な処方箋でもなく、イージーな人生論でもない、思想本来の力とは何か?ゼロ年代の思想を俯瞰し、来るべき10年代の知的な羅針盤を作るために、「思想地図」創刊!
創刊号の特集は「日本」。従来のイデオロギーや論壇的位置取りに捕らわれず、現代日本の課題に真摯に向き合い、新しい読者を獲得しつつある若手論客の論文を多数収載。
■目次
創刊に寄せて 東浩紀+北田暁大
共同討議 「国家・暴力・ナショナリズム」東浩紀+北田暁大+白井聡+中島岳志
◆特集・日本
I.歴史のなかの「ナショナリズム」
日本右翼再考 その思想と系譜をめぐって/中島岳志
日韓のナショナリズムとラディカリズムの交錯 韓国の進歩イデオロギーと日本のアジア観を事例として/高原基彰
II.日本のイマーゴポリティクス
マンガのグローバリゼーション 日本マンガ「浸透」後の世界/伊藤剛
データベース、パクリ、初音ミク/増田聡
物語の見る夢-華文世界の文化資本/福嶋亮太
中国における日本のサブカルチャーとジェンダー-「80後」世代中国人若者の日本観/呉咏梅
・鼎談 日本論とナショナリズム/東浩紀+萱野稔人+北田暁大
・ブックガイド「日本論」/齋藤哲也
III.問題としての日本社会
「まつろわぬもの」としての宗教-現代日本の「宗教」の位相/川瀬貴也
<生への配慮が枯渇した社会>/芹沢一也
社会的関係と身体的コミュニケーション-朝鮮学校のケンカ文化から/韓東賢
IV.共和主義の再発明
共和制は可能か?/白田秀彰
死者への気づき-「ナショナリズムからの逃避」を自覚させるもの/黒宮一太
・公募論文 キャラクターが、見ている。-アニメ表現論序説 黒瀬陽平
著者:東浩紀、北田暁大
出版社:日本放送出版協会
サイズ:B6
ページ数:468
発行年:2008.04
