思想地図 vol.2 特集 ジェネレーション
家族は崩壊したのか?「労働」と「創造」の新しい関係とは?世代間対立をどう捉えるか?
「ジェネレーション」をキーワードに現代の諸問題に鋭く切り込む論文を多数掲載。情報社会の新パラダイムに挑む論考も加え、新進気鋭の若手から第一線で活躍する論客まで、さらに充実した内容でお届けする第2弾。
閉塞した状況を、新たなる「生成」へと導く。
■特集 ジェネレーション
I.家族の現在
こわれた循環-戦後日本型モデルへの弔辞/本田由紀
それでも、家族は続く-カウンセリングの現場から/信田さよ子
II.労働と創造の新しい関係
ゲームプレイ・ワーキング-新しい労働観とパラレル・ワールドの誕生/鈴木健
対抗的創造主義を生きよ!-「労働論の根本問題」に応える/橋本努
民主主義のための福祉-「熟議民主主義とベーシック・インカム」再考/田村哲樹
私小説的労働と組合-柳田國男の脱「貧困」論/大澤信亮
III.世代論をどう捉えるか
世代間対立という罠 上野千鶴子インタビュー(聞き手・北田暁大)
〈ジェネレーション〉を思想化する-〈世代間の争い〉を引き受けて問うこと/天田城介
「総中流の思想」とは何だったのか-「中」意識の原点をさぐる/森直人
■特集 胎動するインフラ・コミュニケーション
・座談会 ソシオフィジクスは可能か 東浩紀+北田暁大+西田亮介+濱野智史
「ソシオフィジクス」を知るための10冊/西田亮介+濱野智史
ニコニコ動画の生成力-メタデータが可能にする新たな創造性/濱野智史
〈社会〉における創造を考える-問題発見・解決の思考と実践/西田亮介
・座談会
再帰的公共性と動物的公共性 /東浩紀+大屋雄裕+笠井潔+北田暁大
・特別掲載
「市民性」と批評のゆくえ-〈まったく新しい日本文学史〉のために/入江哲朗
著者:東浩紀、北田暁大
出版社:日本放送出版協会
サイズ:B6
ページ数:451
発行年:2008.12
