思想地図 vol.4 特集 想像力
「大きな物語」が機能不全に陥った現代社会。物語をつむぐ想像力はどこへ向かうのか?
文学からサブカルチャー、政治思想まで、さまざまな領域で閉塞感が漂っている。消費環境・情報環境の変化による想像力の大きな変貌をふまえ、ときに「未成熟」と批判される日本的想像力を徹底的に吟味。未来を構想するための想像力のあり方を探る。
■目次
・ミニマリズムからハイブリッドへ 東浩紀
・日本的想像力と成熟 中沢新一 インタビュー(聞き手・東浩紀+白井聡)
10年代へむけて中沢新一を読むためのブックガイド 中川大地
・「構成」の想像力 仲正昌樹
・アート不在の国のスーパーフラット 村上隆 インタビュー
(聞き手・東浩紀+黒瀬陽平)
・新しい「風景」の誕生-セカイ系物語と情念型 黒瀬陽平
・ラメラスケイプ、あるいは「身体」の消失 斎藤環
・(座談会)物語とアニメーションの未来
東浩紀+宇野常寛+黒瀬陽平+氷川竜介+山本寛
・キャラクターは越境する?-二つの創作に寄せて 宇野常寛
(創作)イッツ・オンリー・ア・ビッチ 阿部和重
(創作)エスパーニャの神 鹿島田真希
・(座談会)村上春樹とミニマリズムの時代
東浩紀+宇野常寛+福嶋亮大+前田塁
・ポスト・ゼロ年代の想像力-ハイブリッド化と祝祭モデルについて 宇野常寛
・(座談会)変容する「政治性」のゆくえ-郊外・メディア・知識人
東浩紀+宇野常寛+速水健朗+宮崎哲弥
・(対談)父として考える
東浩紀+宮台真司
・(特別掲載)「生命化するトランスモダン」への助走 中川大地
著者:東浩紀、北田暁大、宇野常寛
出版社:日本放送出版協会
サイズ:B6
ページ数:428
発行年:2009.11
