現在知 Vol.1 郊外 その危機と再生
現代の問題に気鋭の知が迫る「現在知」第1号。
「郊外に一戸建て住宅を持つ」そんな団塊世代のライフスタイルは終わりを迎えた。戦後的システムの制度疲労が集中する場所「郊外」を、座談と論考で多角的に解析。困難な問題を抱える郊外の再生を構想し、日本社会の未来を探る。新雅史、上野千鶴子、速水健朗、水無田気流、馬場正尊ほか。
■目次
・巻頭言 郊外という戦争の終わり 三浦展
・主要登場地地図
I.「郊外」という論点
・座談会 郊外を生きる 世代継承はありえるか
三浦展、馬場正尊、水無田気流、速水健朗
・論点としての「郊外」地図 門脇耕三
・郊外論/故郷論 「虚構の時代」の後に 浜崎洋介
・「郊外の危機」とコンビニの可能性 新雅史
II.「郊外」再生の現在地
・ケアの空間を地域をコアに 上野千鶴子インタビュー
・建物・人・お金を再起動させる仕事
千葉海浜ニュータウンから探る次世代まちづくりの三条件
鈴木雅之
・多摩ニュータウン再生 高齢化への挑戦 松本真澄
・現地レポート なぜここだけが生き生きとしているのか
山万「ユーカリが丘ニュータウン」四二年間の実践
田中元子(mosaki)
III.「郊外」から日本社会の未来へ
・朽ちる郊外の再生戦略 根本祐二インタビュー
・「郊外住宅地」再生への挑戦 WISE Cityを目指して 東浦亮典
・コミュニティ・アーキテクトを目指して
水谷元
・「くぬぎ台」を住み継ぐのは、誰か? 柴田建
・巻末言 縮小社会の「郊外」 藤村龍至
・郊外住宅地を考えるブックリスト 三浦展
著者:三浦展、藤村龍至
出版社:NHK出版
サイズ:四六
ページ数:326
発行年:2013.04
