ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
水道の蛇口から携帯電話まで、日常生活のそこここに顔を出すねじ。この小さな道具こそ、千年間で最大の発明だと著者は言う。なぜなら、これを欠いて科学の精密化も新興国の経済発展もありえなかったからだ。中世の甲冑や火縄銃に始まり、旋盤に改良を凝らした近代の職人たちの才気、果ては古代ギリシアのねじの原形にまでさかのぼり、ありふれた日用品に宿る人類の叡智を鮮やかに解き明かす軽快な歴史物語。
著者:ヴィトルト・リプチンスキ・、春日井晶子、翻
出版社:早川書房
サイズ:文庫
ページ数:201
発行年:2010.05
