ヴィクトリア朝の建築
本書は、カントリー・ハウスや議会議事堂から、連棟住宅やパブまで、多様で多彩なヴィクトリア朝の建築物を「目で」たどり、あわせて個性あふれる有名、無名の建築家を概観する。
■目次
序章 ヴィクトリア女王時代のブリテン
職業としての建築家/建築業者と建築材料/建築の理論と様式(古典様式、建築様式の多様化、ネオ・ゴシックとロマン主義、19世紀にふさわしい建築様式を求めて-折衷様式、ヴァナキュラーおよび「アン女王」様式の復興とその後、建物の種類と建築様式)/外国への影響
第1章 一般住宅
カントリー・ハウスの平面と建築様式/ヴィクトリア朝初期のカントリー・ハウスと都市の宮殿/ヴィクトリア朝中期のカントリー・ハウス/小規模な独立家屋/ヴィクトリア朝後期のカントリー・ハウス/テラス・ハウスとセミ・ディタッチト・ハウス/(ヴィクトリア朝初期のテラス・ハウスとセミ・ディタッチト・ハウス、ヴィクトリア朝中期と後期のテラス・ハウスとセミ・ディタッチト・ハウス、アン女王様式の住宅)/中産階級のためのアパート・住宅供給政策に見られた慈善と温情主義
第2章 遊興施設
クラブ/ホテル/娯楽施設/パブ/複合娯楽施設と海辺/劇場とヴィクトリア朝後期のミュージック・ホール
第3章 新しい建築材料と新しい種類の建物
ヴィクトリア朝初期の温室/ヴィクトリア朝初期の鉄道駅舎/クリスタル・パレス/ヴィクトリア朝後期の鉄道駅舎/鉄製の建築物に対する態度の変化/公衆衛生のための新しい建物/救貧院、病院、兵舎、監獄/墓地、揚水場、大浴場、市場
第4章 工業と商業
ヴィクトリア朝初期と中期の工場と倉庫/ヴィクトリア朝初期と中期のオフィス・ビル(盛期ヴィクトリア朝の変化形、鋳鉄や他の新建材を用いた正面)/ヴィクトリア朝後期のオフィス・ビル、倉庫、工場/商店、屋根付き商店街、百貨店
第5章 記念碑的公共建築物
新古典主義の公共建築物/工業都市の古典主義による公共施設/国民にとってのゴシック・シンボル-議会議事堂/盛期ヴィクトリア朝のゴシック建築-外務省と様式戦争/公共建築物のゴシック様式/司法省ビル/サウス・ケンジントン地区の折衷主義建築群/ヴィクトリア朝後期の「自由な」建築様式/ヴィクトリア朝後期のバロック様式
第6章 教会堂
カソリック・リバイバルとピュージンのゴシック建築論/1837年から70年までのカソリック教会堂/アングリカン・リバイバルと教会建築学協会/盛期ヴィクトリア朝ゴシック教会堂とラスキンの影響/バターフィールド/ストリートとホワイト/バージェスとブルックス/ピアーソン/ボドリー-後期イギリス風ゴシック様式への回帰/その他のヴィクトリア朝後期の教会堂/スコットランドの教会堂-アレクサンダー・トムソンなど
第7章 教育施設
教区学校/公立学校/パブリック・スクール/大学
著者:ロジャー・ディクソン ステファン・マテシアス、粟野修司
出版社:英宝社
サイズ:A5
ページ数:412
発行年:2007.10
