サンゴバン ガラス・テクノロジーが支えた建築のイノベーション
サンゴバン(Saint Gobain)はヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」を造るために1665年に設立された王立ガラス工場が出発点で、19世紀の産業革命の中でイギリスのクリスタル・パレス、パリのグラン・パレなどの名建築を手掛け、ヨーロッパのガラス技術の粋をきわめた。現在では、断熱材、ガラス、プラスチックス、耐火材、研磨材など多岐にわたる事業で、30年以上も前から日本国内の企業と合弁会社を設立しており、それぞれのパートナーが強みとするマーケティング力、技術力、デザイン力を効果的に引き出している。
本書は、その350年の歴史と企業思想やエピソードを、豊富な図編・資料を用いて紹介。
■目次
・第1部 鏡の技術革新と新しいインテリア
1.コルベールの殖産興業政策と鏡の国産化
2.ヴェルサイユ宮殿・鏡の間
3.故コルベール派とルーヴォワ派の競争と統合
4.鏡を用いたインテリアの流行とガラス事業再編
5.市場の充実と近代的な工場経営の確立
・第2部 産業革命と万国博覧会
1.産業革命の時代
2.企業合併への道
3.技術革新と技術連鎖
4.都市生活とガラス
5.ガラスの大架構
・第3部 飛躍するガラス・テクノロジーとモダン・デザイン
1.技術のイノベーション
2.戦後のグローバル化と技術革新
3.ガラスの時代へ
4.環境時代を迎えて
著者:三宅理一、中島智章、前島美智子
出版社:武田ランダムハウスジャパン
サイズ:A5
ページ数:247
発行年:2010.08
