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20世紀を築いた構造家たち

セール価格 4,620円(税込)

「20世紀を築いた」と評されるべき16人の世界的構造家たち。建築史の裏側に隠れた、もう一つの建築「構造」史。

本書では、20世紀における建築技術の爆発的な発展を支え、名作と呼ばれる建築作品の実現に不可欠な役割を果たしながらも、普段、建築家の影に隠れて見過ごされがちな構造家の存在に焦点を当てる。技術面や素材などさまざまな制約と格闘しながら革新的な作品を生み出した彼らの、創造力のヒミツを解き明かす1冊。

■目次

・序 構造家とは

・第1章 鉄筋コンクリートの黎明

 鉄筋コンクリートの誕生

 アーチと梁

 ロベール・マイヤール(1872-1940)

 RCシェルの開花

 ピエール・ルイジ・ネルヴィ(1891-1979)

・第2章 曲面構造の展開

 RCシェルの夜明け

 スペインの明暗

 エドワルド・トロハ(1899-1961)

 国際シェル空間構造学会IASS]の発足

 スイスの伝統 リッターの後継者・ピエール・ラーディ

 ハインツ・イスラー(1926-2009)

・第3章 軽量構造の幕開け

 ドイツ人エンジニアたちの葛藤

 張力構造の合理性

 フライ・オットー(1925- )

 シュツットガルト大学

 ヨルグ・シュライヒ(1934- )

・第4章 アメリカの構造技術史

 経済力を背景とした構造技術の展開

 ポール・ワイドリンガー(1914-1999)

 アメリカの多様なエンジニアたち

 超高層を巡る競争

 ファズラー・カーン(1929-1982)レスリー・E・ロバートソン(1928- )

・第5章 ローテクの可能性

 発展途上国の事情

 フェリックス・キャンデラ(1910-1997)

 プレストレス技術の展開

 エラディオ・ディエステ(1917-2000)

・第6章 日本の空間構造

 構造技術の移入と展開

 坪井善勝(1907-1990)

 「構造家」の誕生

 木村俊彦(1926-2009)

 高度経済成長期の日本

 坪井・木村の門下生たち

 川口衞(1932- )

・第7章 アラップとその影響

 近代産業の発祥地イギリス

オヴ・アラップ(1895-1988)

アラップの影響力

 フランスのオリジナリティ

 ピーター・ライス(1935-1992)

著者:小澤雄樹

出版社:オーム社

サイズ:B5

ページ数:277

発行年:2020.04