
地域を変えるランドスケープ はみだしの設計思考
いまや全国区で有名となった「星野リゾート リゾナーレ那須」、田んぼの真ん中に建ちながら富山の一大観光名所となった「能作 新社屋・新工場」、公設民営の施設ながら年間70万人の人が訪れる「町田薬師池公園四季彩の杜 西園ウェルカムゲート」、2022年に構想開始から40年越しに完成した「大阪中之島美術館」など、近年の話題作のランドスケープを続々と手がけているのが、スタジオテラ(石井秀幸+野田亜木子)です。
地域の人びとを巻き込みながら、人が集まる場所へと変えていくランドスケープは、いかにして生まれたか。この本は、スタジオテラ独自の設計術を、「はみだし」をキーワードにして多数の図版とともに解き明かしていく本です。
■目次
・はじめに
・I. 継続する場とのかかわりを考える
まちの人がはみだす 石巻・川の上プロジェクト
・II. あるべき姿を考える
土地の個性が敷地にはみだす 町田薬師池公園 四季彩の杜 西園 ウェルカムゲート
まちの行為が広場にはみだす 那須塩原市図書館みるる+ 駅前広場
・III. 境界の存在を捉えなおす
風景は領域をはみだす 能作新社屋・新工場
自然の力は境界をはみだす NICCAイノベーションセンター
アクティビティは敷地をはみだす 星野リゾートリゾナーレ那須
・IV. 土地の時間軸を考える
変化が計画にはみだす クアパーク長湯
・V. 日常と非日常の過ごし方を考える
日常と非日常がはみだす さいき城山桜ホール周辺地区
・VI. 場所と向き合うきっかけを考える
居場所がはみだす Nagasaki Job Port
・プロジェクト一覧
・これからのはみだし
LEAF COURT PLUS/鈴森village/八代市庁舎
大阪中之島美術館/ノミガワスタジオ
・おわりに
著者:石井秀幸、野田亜木子
出版社:オーム社
サイズ:A5
ページ数:192
発行年:2023.07