
コンフォルト 2010年02月号 引き戸のバランス
もともと日本建築を特徴づける建具の形式である「引き戸」は機構や素材の発達により、不可能だったことが可能になった。空間を自然につなげて一体化する、必要に応じて内部と外部の隔て方を変える・・そんな引き戸の自在性に注目した特集。デザイン性、使いやすさ、コスト等バランスのよい「引き戸」とは。
■引き戸のバランス
・メキシコバロック引き戸の家/フォトハウス 尾形一郎 尾形優
・建築のシナリオが導き出す引き戸 小山隆治の手法
/sala双樹・黒壁の家
・関 洋 引き戸のデザイン手法 インテリアにとけ込む、スライドする壁
・引き戸が伝える数寄の贅 武田五一設計 旧勝田邸/木村博昭
■保存版 納まりのよい引き戸の設計
・CASE STUDY 1 アンドウ・アトリエのディテール
開け閉てしたくなる木製建具のほどよいスケール感。
/大泉の家 安藤和浩+田野恵利 アンドウ・アトリエ
・CASE STUDY 2 杉下均のディテール
民家に学んだプロポーションや寸法を応用。
/東山の家 杉下均/杉下均建築工房
・FRAME&FITTING 構造と取付
木製建具の基本構造、引き戸の取付け方法
・PRODUCTS interior sliding doors
室内用間仕切り引き戸
広葉樹材、針葉樹材、ガラス・樹脂パネル、突板・シート、和紙
・FIX窓と肩引き戸のコンビネーションサッシュ
・1000年以上の歴史をもつ紙の引き戸
「襖」を知っていますか?
・横組と堅組に隠された障子デザインのDNA
職人に聞く、ベーシックな障子の組子・寸法・木取り
・スチールが描く、窓のコンポジション 鋼の強靭さ、ラインの細さ、形の自由度
OUTBOUND 新関謙一郎 NIIZEKI STUDIO
アノニマ・スタジオ 飯沼淳 NAUT
セルフビルドでスチール建具はできるのか?
・選びたくなる引き手
■連載
建築旅行 弘前/パタゴニア チリ・アルゼンチン 石川直樹(写真・文)/織金鋼/岡本太郎のモザイク壁画の修復/原設計者の想いを継承しながら次代につながる保存再生にしたい(日土小学校のワーキンググループ)松井晴子/ウィンドウトリートメント 大開口を生かしきるデザイン
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:144
発行年:2010.02